2011/7/9 ② 「ピンポン」を見た。

先週の土曜日にコマンドーから立て続けに二本目を視聴した。松本大洋原作のピンポンだ。

中学で卓球部を経験した自分にとって思い出深い邦画。見るのは4度目。

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「この星で一等賞になりたいの卓球で俺は。…そんだけ!!」

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主演は後に騒動を起こす窪塚洋介だが、主人公は彼以外の配役は考えられないんじゃないかと思う。

行動の1つ1つが型にハマらず頭のネジが外れた言動の主人公ペコ

天才なのに「卓球は死ぬまでの暇潰し」と闘争本能を顕にしないスマイル

体育館から聞こえてくる打球音だけでスマイルの実力を見破る噛ませ犬雇われ中国人チャイナ

努力だけで実力を掴み獲った幼馴染のアクマ

そして中村獅童が演技がピッタリ重なる高校最強選手ドラゴン


数年ぶりに見返して改めて感じるが、この映画は本当に面白い

人物構成、演出、挫折と克服。要素の1つ1つが洗練された作りで、何度見ても感心してしまう。

特に人物構成は練り込まれてるなと思う。ペコを挫折させる要因だとか克服するキッカケだとか、この辺考えてみると掘り下げられて面白い。チャイナに関してはあっさりし過ぎじゃないかとも思うが。

VFXで作られた試合シーンだけでもご飯モグモグできる。というか初めて見た時はそれだけで心打たれた。

後半のペコvsドラゴンの試合は鳥肌モノなので正座かつ全裸で見たい。更に言えば大音量で。

映像効果だけでも凄いし、ペコの克服と成長、そしてドラゴンの気迫と根性がガッシーン!と伝わってくる。この映画の魅力の集大成的場面だ。


これまでも十分評価されていた作品だと思うが、改めてプッシュしたいと思える秀作。

映画自体クールに見えてけっこうなスポ根映画なので、ハマれば予想以上に燃えること間違いないだろう。

この映画のあと、窪塚洋介がリアルで「I can fly!!」してしまう事件が起こるがそれはまた別の話…。

どうでもいいけどコマンドーのあとに見たのでギャップが相当酷かった。

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