2011/12/22 「Jamestown: Legend Of The Lost Colony」感想

 

映画用のブログとして置いておいたはずが明らかに機能不全と化していたみたい。理由としては「衝動的に感想やら批評やら吐き出すならGoogle+が最適」と気付いてしまったこと。投稿頻度は一時期より減ったが定期的に利用しているのでサークル突っ込みたかったらコチラをどうぞ。twitterとはまた少し違った感じで機能している。

さて、昨日かえる氏(@RGR4Y)に「humblebundle4が安すぎて笑えるから送っとくよ」とプレゼントされた詰め合わせの中に入っていたJamestownが予想を遥かに超えた面白さだった為に記事を書きたいと考えた次第。

本作は以前に4Gamerの「インディーズゲームの小部屋」で紹介され、『海外産のシューティングゲームは今一つ出来が悪いという,これまでの印象を覆してくれる作品』 とあり非常に気になっていたタイトルだったのだが、作品名があまりパッと来なく、またhumblebundle4内ではスーパーミートボーイくらいしか頭になかったので貰った当初はまったく気付かず、思わぬ掘り出し物となった。ちなみに本作以外のタイトルはまだインストールすらしていない。

2011-12-22_00001

オーソドックスで正統派の王道弾幕STG

ギャグみたいな題を付けてしまった。「オーソドックス」・「正統派」・「王道」だの只の類語を並べたような小学生並みのタイトルしか思い付かないのも理由はある。このゲーム自体、システム部分で突出した何かがある訳でもなく、ショットスタイルや各面構成、その他STG作品へのオマージュなど、全ての要素がバランス良く収まっているからだ。
ショットスタイルは4種類選べる。それぞれかなり個性が強く出ている。
CaveSTGを模したショット&低速レーザーのスタイルは初期に使える。恐らく一番難が無いだろう。特に低速モードが使えるのはこのスタイルのみで、道中及び対ボス戦にも高威力が期待できる。基本的にはこれを使っていいだろう。
それ以外は3つはかなり癖があり、特に射出した弾をその場で起爆させる「BOMB」のスタイルは威力は高いものの効果範囲が狭すぎるために敵の群れでは圧死しやすいので色々な意味で非常にお勧め。高難易度だとマジヤバイ。

特徴的と言えるのが、本作唯一の無敵手段(難易度Judgement以外…)である「Vaunt」の存在。使用感ではギガウィングのリフレクトに少し近い。
敵を倒すと出現するアイテムを一定個数入手しゲージを最大まで溜めると使用可能になり、使用直後にバリアーを張り敵弾を吸収。数秒でバリアーは消え、その後ゲージがゼロになるまでスコア倍率が2倍になる。
スコアに大きく影響する要素として、Vauntゲージがゼロになった瞬間に、拾ったアイテムと時間に応じた点数が一気に手に入る。Vaunt状態でもう一度Vauntボタンを押すと、また一瞬だけバリアーを張りゲージがゼロになる(この場合、貰えるスコアは激減してしまう)。被弾してしまうとスコアは手に入らない。
Vaunt解除時のスコアの算出方法はまだ僕は分かっていないが、長時間継続してVaunt状態を続けアイテムをドカドカ入手するとかなりの高スコアを狙えるのは確かだ。スコアアタックをするならVauntをいかに長時間持続させるかがミソだと思う。

クリア重視でこのゲームをやり込むなら、避け切れないと思った弾幕や一気に壊したい敵に合わせVauntを発動→すぐ切ってゲージをリチャージすればいいし、スコアを稼ぎたいなら長くVaunt状態を持続できるようにアイテム回収を組み立てればいい。
それがこのゲームで一番面白いと思う点で、スコアを狙う場合だとアイテムは無理にでも拾いに行かなきゃならないし、被弾するとスコアは1点も貰えない二重苦と言うスリリングなゲーム展開が期待できる。開幕からボス手前までVauntを繋ぎ続け、数十万と一気にスコアを取得できた時はかなりの爽快感を覚える。
Vauntによるスコア的な話が多かったが、もちろんクリアを目指すだけでも十分面白い。1~5面までを通しでプレイするガントレットモードはかなり集中力を使うとはいえ、基本的には各面ごとに攻略が可能でSTGの初心者でも心が折れにくい新設設計。
トレジャーゲー好きな僕にとっては障害物ステージの5面が非常に好み。何というか石がゴテゴテ動いて行く手を阻んだり、攻撃できない場所にいるのにバカスカ弾幕を吐いてくる敵に会うだけで興奮してしまう。銀銃4Aや斑鳩2面~3面前半が好きな方は是非とも楽しんでほしい。
欲を言えば、メニュー操作画面の選択がカーソル操作なためマウス以外を使うと少し面倒なのと、ステージ開始にレバーを入れっぱにすると操作不能になる現象が億劫。それ以外は何不満ない造り。
僕自身はプレゼントで実質無料で遊んでいる身だが、10ドルで遊べるいちインディーズゲームとして見ても優れた作品だと思う。肩の力を抜きたいシューターさんにも、あまりシューティングというジャンルに触れた事がない初心者にもお勧めできる万人向けの秀作STGと感じた。

コメント