2013/11/17 しかぴぃのCoDゴースト マルチプレイレビュー。

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Call of Dutyシリーズ最新作、Call of Duty:Ghostsが11月5日に海外版が発売され、その一週間後の11月14日に国内(字幕)版が発売された。

映画さながら……というかむしろ有名映画を超絶オマージュしまくりで戦闘ヘリさん堕ちまくりなシングルプレイは一流の没入体験を味わえるという事で定評が有る。とはいえ、何よりもメインのコンテンツはマルチプレイ対戦だろうと考えるユーザーも多い。

僕自身もCoD4でFPS対戦ゲームの面白さに目覚め、その後のシリーズもシングルはあまり遊ばずにマルチプレイを遊び続けてきた。主に遊んだのはCoD4(ここまでハイスピードな非スポーツFPSは当時新鮮だった)、MW2(凸砂が理不尽なまでに強く面白い)、BO(ドミネーションを遊ぶならこれ以上ない傑作だった)、と3タイトル。それ以降のタイトルは自身のFPSに対する情念が薄れたのかあまりプレイしなかったが、どのタイトルも基本的にはイビツにぶっ壊れたバランスで理不尽に面白い、というのが僕の中の評価だった。

さて、今回満を持して発売されたCoD:Gだが、毎作海外版を購入し毎作数万キル単位で殺戮を愉しむしかぴぃ氏(@sikapy)が本作のマルチプレイレビューのテキストファイルを送ってきた(前回前々回と同じパタァーン)ので掲載する。

 

ここからしかぴぃ。

call_of_duty_mw_2_ghost_by_rg4m3r-d2yvvwi前作BO2が発売して約1年、ついに待望の新作、CoD:Ghostsが発売した。
前作同様、プレステージ1週を完了したのでマルチプレイの評価。
ほとんどドミネーションしかプレイしてないので、マルチの評価というよりはドミネーションの評価という方が正しい。


《クラス作成》
今作は、今までのCoDよりもクラス作成がとても細分化されており、かなりの自由度になっている。
武器の種類も多く、更に新しい武器種であるマークスマンライフルが追加され、武器、パークの組み合わせは無限大だ。
更に、今までみんなの頭を悩ませてきたレベルでのアンロックシステムも、今作ではゲームをプレイすることでもらえるポイントを消費することでアンロックできるようになっている。
レベルが上がれば使えるものは勝手に増えていくし、レベルが低いうちもポイントを払えば使えるようになる。ポイントの増え方自体も特に厳しいものではないので、毎試合武器を変えるようなプレイさえしなければアンロックで困ることはないだろう。
パークはポイント制になった。例えば、スプリントから素早く武器を構えれるようになるパークは1ポイント、SATCOM(前作UAV)に写らなくなるパークはポイント3の用にそのパークの強さに合わせてポイントが決められており、その中で自由に選んでいく。
これにより今まで併用が難しかった早業と照準安定や、ゴーストとフラックジャケットも簡単に装備できるようになっている。
クラス作成の部分に関しては、間違いなくシリーズ最高といえるレベル


《武器》
全体的に高威力、高レートなため撃ち合いというものは発生しにくく、目が合うとどちらかが死んでいるというレベル。
感覚としてはストッピングパワーがあった頃のCoDに近い。
アタッチメントはサプレッサーが強い。距離減衰がかなり少なく、ほとんど付け得なところがあるため、わかってるプレイヤーが多い試合では戦場は非常に静か。
Infinity Ward特有の3点バーストの強さも健在。近~遠すべての距離に対応できるため、腕さえあれば他の武器とは一つ抜けた性能か。
スナイパーライフルも非常に強い。マップが全体的に広いため立ち回りやすく、更にダメージをもらったときや横に移動してる時でも性格にスコープ通り弾が飛ぶため打ち合いにも強い。
覗くモーションも非常に高速化されているため、突砂もある程度信頼出来る。MW2以降CoDシリーズはスナイパーライフルを「強いが腕がいる武器」にしようとしていたのが感じとれたが、今作ではわかりやすい強武器となっている。
この、撃ち合いが発生しにくく人が一瞬で溶け、スナイパーが強い調整は、非常にCoD:MW2に近いゲーム性になっている…が、後述するマップとの兼ね合いもありMW2とは全く違うゲームになっているのが今作のミソ


《ポイントストリーク》
ポイントストリークは可もなく不可もなくといった所。UAVの仕様が大きく変更されたのは、今までのUAVゲーとなっていたCoDにとっては革新的。
だが、正直ここまでマップが複雑なら前作と同じ仕様でも良かったのではないかと感じる部分もある。そもそもUAVで場所がわかったところで上や下や前や後ろと入り組んだマップではそこまで有効じゃない場合も多い。
サポートのバリスティックベストは健在で、MW3同様非常に強力だがポイントは増えた。それでもまだ強すぎる気がするが。
EMPとステルス爆撃はなくなっているので安心していい。


《リスポン》
さて、発売直後のCoDシリーズといえばもちろんお決まりの「リスポンがクソ」という評価。
毎作パッチで修正されており、今作も例に漏れず海外組は「リスポンがクソ」と言っていた。
「CoDシリーズのリスポンが糞なのは毎作でしょ、どうせパッチで直るよ」と思いながら4日ほど遅れて初マルチを体験。
そして思い知ることになった。これはひどいリスポンだ…敵が前からも後ろからも襲ってきやがる…
CoD4から毎作欠かさずプレイしてきたがこれは自信を持って言える。Ghostsのリスポンは歴代のシリーズの中でも最高にクソだった…
まず、ドミネーションではほとんど旗が意味を成していない。A、Bを確保しているのにCでリスポンしたり、Bを見ていたら敵が後ろからリスポンしてきたり、右見て左見てまた右を向き直そうとするとそこに敵がいるのだ。
このリスポンにはかなり頭を悩まされ、いろいろ考えた結果これはパッチが来るまでどうしようもないという結論に至る。
気がつくと敵陣のど真ん中に立っていて、相手はなぜかこっちの旗の隣に湧いている。前線なんていうものは存在しなく、リスポンの気まぐれで旗が動く試合も少なくない。


《マップ》
最後にマップ。今作は、リスポンを除けばかなり遊べる作りなんじゃないだろうかと感じていたが、プレイを重ねてマップの構造がわかって来るとどんどんと嫌な気分になってくる。
一言で表すと、「マップが全てを台無しにしている」に尽きる。
全体的に広めに作られているマップは、とにかく複雑に入り組んでいる。
そもそも構造が今までと全く違う。これまでは平坦なマップを用意して、その上に登れるオブジェクトや家、裏取り用の通路などが配置されていた。
だが、今作では2層構造なマップが非常に多い。なんと最大では3階建て+地下通路の4層構造だ。
更にBを見るポイントが多く、AとCをつなぐ道が非常に多く作られているため「Bが取れない!なら裏取りすればいいじゃん!」と裏取りが横行。
Bは動かずAとCがくるくると回り続ける試合まで発生する有り様。この裏取りのしやすさとリスポンが合わさり前線は何処にも発生しない。一部のAとCで有利不利があり完全に押し込めるマップ以外ではサイレンサーを付けたプレイヤーが縦横無尽にAとCを走り回るゲームに。
このマップの複雑化は前述した武器の全体的な強化とあわさり、よくわからないところからよくわからない撃たれ方をしてよくわからないまま死んでいることが多発する。
全てのマップに共通して言えることは、要らない道が多く、必要性や意味が感じられないオブジェクトが乱雑に配置されているということ。
今までのCoDシリーズのドミネーションをやってきたプレイヤーにとってはあまりの違いに困惑するだろう。逆に、撃ち合いが発生しないため、エイムに自信のない人やFPS初心者にとってはなんとなくキルが取れることもあるが…


 《その他もろもろ》
マップが広くなったのに、現代機では地上戦をプレイできない。シアターの排除。招待がないとPTに乱入することが出来ないなど何故かダッシュボードは前作より非常に退化している。
キルレやSPMを表示しないのはわかるけどPingまで隠す必要はあったのだろうか。それはPingじゃなくてゲームのラグを隠すためのものなのでは


 《総評》
CoDシリーズ最新作は、マルチの内容がほとんど進化していないどころか、どんどん退化していってしまった。
今までに何作もCoDを作ってきておきながら、なぜこんなマップが生まれてしまうんだろうというレベル。
ドミネーションは、今までのシリーズの中で一番難しいのに一番戦略性がないというとても絶妙なバランスに仕上がってしまった。
リスポンが直ればある程度は遊べるようになるのかもしれないが…元凶であるマップはどうしようもないのが事実。
もういっその事、必要ない道や部屋は見えない壁でも配置して通れないようにすればいいんじゃないだろうか…


《ついで》
マルチめちゃめちゃ酷評してるけどキャンペーン面白いしエイリアンもめっちゃ面白いです。エイリアンの追加コンテンツなら安ければ買いたい。

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